シトロエン DS4に新たに加わった6ATモデルに試乗する機会がありました。ステージは東京都心を中心としたコースでしたが、ストップ&ゴーが繰り返される渋滞の列や数々の信号、また微妙なスピードコントロールが要求される狭い路地のようなシチュエーションにおいても、スムースこのうえないシフトチェンジを見せるアイシン製の6ATはベストマッチでした。
162psとなった1.6リッターターボのパワーユニットもとても扱い易く、そして運転を楽しめる仕立てです。スロットルの踏み始めから気持ちよくパワーが立ち上がり、常用回転域では常にスロットルワークに対しレスポンスよく反応してくれますから、前述の6ATとの組み合わせもあってクルマをまさに意のままに走らせることができます。
今回試乗したDS4には、注目のオプション装備であるクラブレザーシートが装着されていました。デザインや仕立てはもちろん、その手触り、そして柔らかに体を包み込んでくれるような座り心地など含め、非常に好ましいものです。価格は37万円と、車両本体価格からすると高価なオプションではありますが、長く付き合うことを考えたらコイツを選ばない手はないと思います。このシートに身を沈めているだけで、このクルマから降りたくなくなってしまうほど快適ですから。もちろん、シートの眺めも非常に格好良いですから、仮令降りてしまっても十二分にオーナーの心を満たしてくれるに違いありません。