ボルボ

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 今年の2月頃だったでしょうか。ほとんど不動状態だった940のトランクに積みっぱなしだった工具を取りに行こうとクルマの側まで行くと、左前ドアの足元に割れた鏡が散乱しているじゃないですか。「誰だよオレのクルマの横に割れた鏡置いたヤツ! 何かのいたずらか? とにかく怖っ!」と、我が街の治安に不安を抱いたのですが、ふと左のサイドミラーに目をやると何とそこにあるべきミラーがなく、ベースプレートが丸見えに。「もしや」と思い拾い集めた鏡を組み合わせてみるとあらびっくり、サイドミラーの形になりました。いたずらでも何でもなく、経年劣化で剥がれおちた愛車のミラーだったんですね。街の治安は守られていました、疑ってすみません。後方確認ができなくては危険で走れませんので、早速修理しました。

 この940は僕で3オーナー目なのですが、1stオーナー、2ndオーナー分の整備記録はともに車検及び点検のサイクルで残っていて、それをチェックする限りではサイドミラーの交換はなさそうです。このクルマは1996年式なので今年で20年目。ちょっとクルマの点検をおろそかにしちゃってるなーという940クラシックオーナーの皆さまは、そろそろサイドミラーの状態をチェックしてみた方が良いかもしれません。走行中に落ちてしまったら一大事です。

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ミラー部分がごっそり剥がれ落ちてしまった左のサイドミラー。接着面が劣化してしまったようです。当たり前ですがベースプレートには何も写りません。

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ベースプレートはミラー内部のモーター可動部とプラスチックのツメで組み立てられています。内装リムーバーを使って慎重にベースプレートを外します。

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外れました。奥に見える配線はミラーヒーター用のもの。取り外す時の勢いでこちらを傷めないようにも気を配りました。

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こういう劣化は、同じ種類のパーツは同時期にダメになる可能性が高いので右サイドミラーをチェックしました。見た目上問題はなかったものの、点検してみるとやはりすでにプレートと鏡が剥がれかけていました。というわけで右もミラー部を交換します。

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今回購入したのは純正ではなくサードパーティ製ミラー。ヒーター付き、右側は外側が広視野タイプになっているもの。1枚各5000円でした。

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純正右サイドミラーとの視野の違いはこんな感じです。

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あとは取り外した時と逆の手順でツメ部分を組み付けていけばOKです。ただし、ミラー面への力のかけ加減によってはミラーを割ってしまう恐れもありますので、なるべく面に均等に力をかけながら組み込むようにした方が良いです。

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こちらは右側。広視野部分を表す点点が付いたのでクルマがアップデートされた気分。無理とはわかるけどBLISも欲しい……

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マイナスドライバー1本でも作業はできそうでしたが、パーツの破損が心配だったのでしなりで力の加減を調整しやすいKTCのリムーバーを使って作業しました。手順的なキモはミラー本体からツメ部分を取り外す箇所だけですが、ここでもとてもコントロールしやすかったです。

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ついでに、すっかり効かなくなっていたリアゲートダンパーも交換。いつもディオの寝床の蓋を開けるヌケサク状態でよっこらせと両手で持ち上げていたリアゲートがようやくスーっと上がってくれるように戻りました。快適性をかなり取り戻した印象です。

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スーっと開いたリアゲート。あとはエアコン直さなければ……

 

 昨夏からエンジン始動とアイドリングの不調で今年に入ってからほとんど動かせずにいた愛車ボルボ940号が、ようやく治りました。この間何にもしせず放置していたわけではなく、幾度も修理工場に持って行ったり、それでも治らないんで自分で部品を交換したりとやっていたんですが、うまいこと結果が出てくれないうちに時間が過ぎてしまったという流れ。別のクルマに乗り換える選択肢もなくはなかったんですが、意外に940の四 …

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 エンジン始動不良の修理から戻ってきたのも束の間、その日に再度同じ症状が出て再入庫となっていたボルボ940。先日ようやく帰還してくれました。

 結論から言えば「完治」に至らぬまま、調子が回復してしまった状況。整備工場によると「原因究明のための作業中にエンジンの始動不良が発生しなくなってしまい、不具合原因の特定が難しくなってしまった。しかし、エンジン始動に問題がなくなったのでひとまずこれでお戻ししたい」との結論が出て、この時点で入院期間が2週間以上に達していたこともあり、僕としても仕方がないのでこれにて引き取るという段取りとなったのです。

 再入庫中、コンピューターやパワーステージといった怪しい箇所をテスト用パーツと置き換えながら丁寧に点検をしてくださったようです。ひとつひとつ要因を潰していく最中に、デスビキャップ内部にわずかな湿気とオイル汚れを、内部清掃とOリング交換で対応。説明を伺う限りでは、この作業あたりでエンジン始動不良の症状がでなくなってしまったそう。ですが、このデスビ内部環境の劣化そのものが今回のエンジン始動不良の原因であると判断するのも難しいとのことでした。

 ちなみに、最初の入庫で指摘された不具合原因はクランク角センサーの劣化。当初はこの部品の交換によって完治報告を受けたわけですが、結局はクランク角センサーだけではなかったわけで、それに加えてこのデスビ内部環境の汚染とが複合的にエンジン始動時の点火に悪さをしたということなのだろうか。

 とりあえずはしばらく神経とがらせながら940に乗らなくては……と思っていたところ、それとは別の問題が。なんとエアコンのコンプレッサーがONにならず、冷房が効かないクルマになってしまいました。つまりエアコン故障。19年、15万kmともなると、まあいろいろありますわなぁ……orz

 現在、仕事における移動のアシの中心はクルマ。クルマが故障して動かなくなることほど困ったことはありません。そのため日頃から940号の不調サインには特に目を光らせていました。いましたはずなんですが……それでも来る時は来るんですよね。今回も来てしまいました。

 問題はエンジンの始動不良。セルは回り燃料ポンプも動いているものの、エンジンのかかりが極めて悪くなってしまいました。かかったかと思えばアイドリングが不安定で、回転の安定までひと呼吸もふた呼吸も必要な感じ。

 さらにここにきて、エンジンがかかっても1気筒失火したような音と振動が発生するにいたり、現在不動中。思い当たる要因はいくつかありますが、まずは各ヒューズの状態やプラグの状態を確認しつつ、新車から未交換のプラグコードを交換してみるつもりです。

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7月7日追記:結局上記整備では治らず、レッカーにて整備工場入庫となりました……。

7月7日さらに追記:整備工場から「プラグコード順が間違ってます。これじゃいくらやってもエンジンはかかりませんよ。正しく差し直したらエンジンかかりましたが……」。なんと不覚! 凡ミスをやってしまった! でも、僕がプラグコードを交換する前からエンジン始動に異常をきたしていたことは確かなので、そのまま点検整備していただくことに。大変失礼いたしました……!

7月14日追記:整備工場から修理完了の連絡があり、整備代の支払いを済ませ自宅まで走って帰ってきたのも束の間。その日の夕方に出かけようとしたところ、入庫前と全く同じエンジン始動不良の症状が再発。治っていないということで、再入庫へ。

 お久しぶりのブログ更新です。またもやすっかり放置で、もー毎度のこと何やってんのやら……。

 ということで、とりあえず書きやすい愛車ネタから再開とまいります ^^;

 乗り始めてから2度目の車検が差し迫った5月初旬、気になっていたフロントコントロールアームブッシュと、スタビライザーエンドロッドの2カ所のブッシュ交換をしました。どちらも940の足まわりにおけるお約束のヘタり部品。

 整備記録簿を見るとスタビエンドロッドのブッシュは交換の形跡無し、コントロールアームブッシュに関しては2003年にアームそのものが交換されたらしいのですが、それにしたって12年もの。実際、ステアリング操作に対するフロントの反応はかなり曖昧になっていて、また左右に切る度にギーという異音も出始めていました。車検の際にお願いする手もありましたが、お笑いレストア道場企画のおかげで整備作業に大した垣根を感じることもなくなっていたので、ここはDIYです。

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スタビエンドとコントロールアームを繋ぐロッドのブッシュと、ラテラルロッド先端との接続部にあるコントロールアームブッシュを交換。ロッドのブッシュは見た目にも終わっているのがひと目でわかります。

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用意したパーツ。右側の2本が新品ブッシュ入りのスタビエンドロッド。左側のゴムの塊がコントロールアーム用ブッシュ。左右各2コずつ使用のため4コ必要。いずれもサードパーティ製のパーツ。スタビエンドロッドが2本で5,360円、コントロールアームブッシュ4コで4,950円。

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スタビエンドロッド上部のナットは15mm。しかも通常のソケットだとボルトの出っ張りがつっかえてしまったのでディープソケットを用意。ちなみに、新品パーツはここのナットが17mmに変わっていました。

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アーム接続部のナットは17mm。

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左:はからずも19年も働かせてしまった純正スタビエンドブッシュ。おつかれさまでしたを通り過ぎてもはや「申し訳ありませんでした」と謝りたいほどの痛々しさ。

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新品パーツに交換します。

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ロッド上部用新品ナット(17mm)は付属していますが、今回はあらかじめ買っておいた17mmの緩み止めナットを使いました。

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続いてコントロールアームブッシュを取り外しにかかります。2コのブッシュは、アームを貫くラテラルロッドを前後から挟むように装着されているため、ラテラルロッドをコントロールアームから取外さなければなりません。

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ところが、ラテラルロッドフレーム側のボルトナットが固着してしまっているようで全然回ってくれません。

このフレーム側は18mmアタマのM14ボルトが21mmのナットで止められていて、とにかく力が必要。ウマジャッキで上がる程度の高さではしっかり力の入る姿勢がとりにくく、変にリキんで安全性を損なうのも嫌だったのでレンタルガレージで2柱リフトを借り作業をすることに……。

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KTCの21mmレンチを力一杯回し、やっと外れたアームフレーム側のボルト。激しくサビていました!

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ボルトは磨きとネジヤスリで再生して再利用します。

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ビクともしないボルトナットに一瞬目の前がまっくらに成りつつも、無事両ブッシュの交換作業が完了。ステアリング操作に対する反応のしっかり感も回復し、また異音も激減。効果の高い交換作業でした。