ミュンヘン・コンクールと言えば、ホルン演奏者にとって最難関の国際コンクールとして有名ですが、このコンクールを2010年に制したP.ヴォイタ(Přemysl Vojta)と、昨年の同大会で2位(1位無し)を獲得したK.ヤブルコヴァ(Kateřina Javůrková)という2名のソリストを含むシューマンのコンチェルトシュトゥックを聴きに行ってきました。
この曲を知ったのは吹奏楽を始めた大学生の頃。しかし当時はCD音源を聴くだけですっかり満足してしまっていて、これまで生で聴いたことがなかったのです。で、曲後の感想はと言えば、
「コンチェルトシュトゥック、もっと早く聴きに行っとけばよかった!」
これに尽きました……。学生時代、ホルン仲間の誰からともなくこの曲の存在を教えてもらったのですが、生で聴くコンチェルトシュトゥックがこれほど熱狂的なものだとは! 4名のソリストが全力を注ぎ吠えるホルン。その音が重なり合って震えるホールの空気に、もの凄く心を打たれてまいりました。
今回の演奏はチェコ国立室内管弦楽団というオーケストラによるプログラムの中の一曲でした。他にベートーベンの7番なども演奏。こちらは1stをK.ヤブルコヴァが吹いていましたがもの凄い音圧でとてもかっこ良かったです。2本のハーモニーもとっても素敵で。ちなみに本日3日も午後2時からみなとみらいホールで同プログラムの演奏会があるようなので、もし時間と興味のある人はぜひ聴きにお出かけになってみてください。コンチェルトシュトゥック、凄い曲です。(今更)