エンジン始動不良で2度の入庫の末、7月末に我が家に戻ってきた愛車。ところが、「点検途中に始動不良の症状がなくなり調子が良くなった」という理由で手元に帰ってきたボルボ940は、それから1週間あまりのうちにまたもや2度、3度と全く同じ始動不良の症状が出て悩まされるという始末。思案の末、整備工場に三たび修理をお願いをすることになりました。丁寧なご対応で、再度無償で点検を行っていただいたのですが……。

お盆から約2週間にわたる再々入庫でのテストでは始動不良の症状が全く出ず、快調そのものだったという結果に。整備工場からの提案もあって、これにて引き取ることにしました。「これだ」という原因を発見するに至らず、再び我が家に戻ってきた愛車。ここ数日は確かに快調そのものの走り。点火系、燃料系の総チェックをしていただいた末に、なんの原因も見つからなかったということではありますが、現実的には原因特定に至らなかった2度目の入庫から状況は変わっていないわけで、不安が先行している状況。この先、どうなることでしょうか……。

 昨年来すっかりハマってしまったキャンプ。先週になって、2015年の初キャンプにでかけてきました。場所は、昨年キャンプ初体験で訪れた場所と同じ、西湖湖畔キャンプ場です。こちらは環境、設備とも良好で、料金設定も安く(テントサイト利用の場合、一泊一名当たり1,000円)とてもリーズナブルなことから気に入っているキャンプ場。基本フリーサイトで、サイトまでクルマで入って行けることから、クルマのトランクも宿泊時の荷物置き場代わりに使う我が家のオートキャンプスタイルにもぴったり。事前に込み具合を確認したところ、お盆前なら比較的まだ空いているということで、〆切開けのスポット平日を使って一泊二日の予定を組みでかけました。

 13時過ぎに現地に到着すると、テントサイト利用が数組、それに加え小中学生くらいの団体教室が二団体ほどバンガロー宿泊をしており、予想以上ににぎやかな印象でしたが、この時期はこのくらいでも「空いている」という表現なのでしょう。

 まだ慣れないテントとタープの設営にすっかり時間を費やしてしまい、おこした炭火を囲んでランチが始まったのが15時過ぎ。こうなるともはや遅いランチというよりも、長い夕ご飯タイムの始まりといったところです。

 初日の食事は簡単なバーベキューをしながら、用意してきた牛モモのブロックでタリアータ作りに初挑戦。出発前に塩こしょう、擂り下ろしたニンニクをまんべんなくすり込んできた生の牛モモブロック肉にフライパンで焼き色を付け、火から下ろしたらあとはアルミホイルで包んで保温調理です。

 大好物のウイスキーの水割りで喉を潤しながらほおばるタリアータは、なかなかの美味! アウトドアでいただくこの組み合わせ、また次回も挑戦しよう。

 翌日も朝から素晴らしい天気で西湖の上空は夏空が広がっていました。キャンプの朝はハンバーガーが恒例なので、寝起きで炭火をおこし、遠火でじっくりと焼いた自家製のハンバーグをパンに挟んで腹ごしらえ。

 アウトドアなんだけど、夫婦共通の趣味の将棋を青空の下で一局指したり(昨年は負けたが今年は僕の勝利)、それが終わると目の前に見える西湖の湖畔で少し遊んだり。それから前日の焼き物の残りや冷製パスタで少し遅いランチを採り、16時頃に撤収。心地良い自然と美味しい食事の余暇で心身を満たしたことを感じながら、今年最初のキャンプを後にしたのでした。

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 今年も、Tipo オーバーヒート ミーティングへイベントレポーターのひとりとして参加しました。京阪神地方に記録的な豪雨をもたらした台風11号の影響もあり、移動に限って言えば一時は通行止めによる大規模な交通混乱も起きてしまったようですが、僕らは何とかこの混乱を避けながらイベント前日に現地入りすることができました。当日は結果的(?)に好天にも恵まれ、岡山国際サーキットにも例年通りアツい1日となりました。Tipo オーバーヒート ミーティング2015の詳細は、次号Tipoにて掲載の予定です。

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 エンジン始動不良の修理から戻ってきたのも束の間、その日に再度同じ症状が出て再入庫となっていたボルボ940。先日ようやく帰還してくれました。

 結論から言えば「完治」に至らぬまま、調子が回復してしまった状況。整備工場によると「原因究明のための作業中にエンジンの始動不良が発生しなくなってしまい、不具合原因の特定が難しくなってしまった。しかし、エンジン始動に問題がなくなったのでひとまずこれでお戻ししたい」との結論が出て、この時点で入院期間が2週間以上に達していたこともあり、僕としても仕方がないのでこれにて引き取るという段取りとなったのです。

 再入庫中、コンピューターやパワーステージといった怪しい箇所をテスト用パーツと置き換えながら丁寧に点検をしてくださったようです。ひとつひとつ要因を潰していく最中に、デスビキャップ内部にわずかな湿気とオイル汚れを、内部清掃とOリング交換で対応。説明を伺う限りでは、この作業あたりでエンジン始動不良の症状がでなくなってしまったそう。ですが、このデスビ内部環境の劣化そのものが今回のエンジン始動不良の原因であると判断するのも難しいとのことでした。

 ちなみに、最初の入庫で指摘された不具合原因はクランク角センサーの劣化。当初はこの部品の交換によって完治報告を受けたわけですが、結局はクランク角センサーだけではなかったわけで、それに加えてこのデスビ内部環境の汚染とが複合的にエンジン始動時の点火に悪さをしたということなのだろうか。

 とりあえずはしばらく神経とがらせながら940に乗らなくては……と思っていたところ、それとは別の問題が。なんとエアコンのコンプレッサーがONにならず、冷房が効かないクルマになってしまいました。つまりエアコン故障。19年、15万kmともなると、まあいろいろありますわなぁ……orz

 7月10日にデビューしたスバルの新型車「インプレッサ SPORT ハイブリッド 」に試乗しました。スバルのハイブリッド第一弾は、2013年デビューの XVハイブリッド。ハイブリッドカー=燃費スペシャルという既成概念にとらわれることなく、ハイブリッドの特性を活かしスバルらしい走りの世界をさらに拡張することに挑み、そして形にしてしまった異色の1台でした。

  XVハイブリッドは現在、XVシリーズにおいて4割、またインプレッサ・シリーズ全体の販売ボリュームのうちでもおよそ2割を占めるまでに浸透。じっくり時間をかけながら市民権を獲得したこのスバル・ハイブリッドですが、インプレッサの5 Dハッチバックモデルである SPORTの新たなフラッグシップとして加わったのが、この「インプレッサ  SPORT ハイブリッド」です。昨年11月のマイナーチェンジでスポーティなスタイルとなったD型インプレッサ・シリーズですが、新型インプレッサ  SPORT ハイブリッドには専用デザインのバンパー類やアンダーモール、ガンメタリック塗装の17インチホイールといったエクステリアが与えられており非常にスポーティな外観が特徴。少し GRBの STIにも似たアグレッシブさを感じさせます。

 今回の試乗コースは、木更津市周辺の一般道。台風の影響で強い雨風に見舞われる悪条件ではありましたが、ワインディング路も含むルートで約1時間その走りを試しました。

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インプレッサ SPORTのガソリンモデルと全長は同一ながら、全高は+25mm、全幅は+15mm、最低地上高は−15mmとそれぞれサイズが異なる。ハイブリッドユニットの搭載位置の関係で、重心高は10mm低くなっている。

完成されたスポーティさと上質さ

 足回りはインプレッサ  SPORT ハイブリッドの専用仕様となっており、フロントサスアーム付け根ブッシュの変更、WRX用フロントクロスメンバーの採用、リアサスジオメトリの変更、専用ダンパーおよびスプリングの採用などが行われています。またタイヤも2.0リッターガソリン車の205/50R17から一回り幅広大径となる215/50R17タイヤが標準となります。つまり運動性能レベルを高めてきたということ。低回転から気持ちのよい発進加速を持ち、また中速域においても帆に風を目一杯に受けたヨットのように息の長い加速性能を発揮するレスポンスの良いハイブリッドユニットの組み合わせは、期待以上の楽しさです。

 応答性の良いフロントと高いスタビリティで荷重をしっかり受け止めるリアという前後バランスが絶妙で、WRXのように腰のあたり「グッ」と旋回を感じながらコーナーを駆け抜けることができる走り。WRXのようなマッシブさはなくとも、体を通して感じる正確な応答性を持った走りは、大雨のワインディング路にも楽しみを見い出させてくれました。モデルライフで熟成期を迎えた現行インプレッサをベースに XVで培ったハイブリッドユニットの特性を取り込み、しっかりとスバルらしい味付けのスポーティさと質感を作り上げてきた、そんな印象です。

 走りに関してもうひとつ感心してしまったことがあります。それは静かであること。雨の中ロードノイズを拾いやすい悪条件の中でも、街乗り領域でのキャビン内は非常に静粛性が高いといえます。ベースモデルもこの点では昨年のマイチェンで大きく改良されていましたが、インプレッサ  SPORT ハイブリッドにおいては静粛性が特に強化されており、走行中も耳に心地よい静けさが車内を包みます。

 やや気になったのが、イグニッションON/OFF時にのみ感じるエンジンの揺れ。どちらも「ぶるぶるっ」とボディに軽く揺れを伝えてきました。試乗できたハイブリッドはこの1台だけだったので比較ができなかったのですが、静粛性や発進加速性能、乗り味など、いずれも質感高くまとめられてるゆえ、こうした部分にも質感を求めたくなってしまうというものです。

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インプレッサ SPORT ハイブリッド。前後ライトにはクリアブルーのレンズが仕込まれている。

高められた省燃費性能

 省燃費性能も 従来型 XVハイブリッドのシステムからバージョンアップが図られています。JC08モード燃費は、従来型XVハイブリッドに対し0.4km/Lの上乗せとなる20.4km/Lとなりました。スバルのハイブリッドは、5.5 Ahの容量を持つニッケル水素バッテリーと10k Wの出力を持つトランスミッション内蔵型モーターを組み合わせたシングルモータータイプのシステムで状況に応じてEV走行も可能としていますが、インプレッサ  SPORT ハイブリッドの登場にあたり低燃費化のキーとなったのはバッテリー制御のさらなる積極活用化です。

 従来システムに対し、バッテリー充電状態が少ない状態でもバッテリー制御を活用=モーター駆動力をより積極的に使ってガソリン消費領域を軽減することで、燃費改善を果たしています。また CVTのフリクション低減やトルコンのロックアップ傾向の拡大も加え、発進加速や中間加速もよりレスポンスを高めているとのことで、これらも効率化に貢献しているでしょう。なお今回の試乗は登りのワインディングが多めだったこともあるのか、車載燃費計の数値は10km台。高速や街乗りを含めた現実的な燃費性能はいかほどが気になるところではありますが、そこまで把握するには至りませんでした。

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 新型インプレッサ  SPORT ハイブリッド、価格は「ハイブリッド 2.0i アイサイト」が250万5600円、快適装備やスタイリッシュな内外装パーツを充実させた「ハイブリット 2.0i-S アイサイト」が263万5200円ということで、価格面でもインプレッサ SPORTのフラッグシップということになります。

最新型アイサイトは次期型ハイブリッドからか

 インプレッサ  SPORT ハイブリッド全車に標準装備されるアイサイトはVer.2。アイサイトには、よりハイスペックの Ver.3が登場していますが、ハイブリッドモデルに関してはモーターとの協調制御を含めより複雑で大掛かりな制御プログラムでアイサイトをコントロールする必要があるとのこと。そのため今回のインプレッサ SPORT ハイブリッドでは 最新型アイサイトとの組み合わせが実現されませんでした。よりハイスペックな安全デバイスがあるならばそれとの組み合わせを期待したいものですが、 スバルとしてはアイサイトVer.2でも現時点で十分な性能とアドバンテージを持っていると言い、また最新の予防安全性能アセスメントにおいてもアイサイトVer.2搭載の XVハイブリッドで最高ランクを獲得しています。

 ハイブリッドモデルについては、現時点において技術的な蓄積と市場での実績という確実性を持つ Ver.2との組み合わせが最も優れたパッケージであるということと理解できます。人情的ではなくエンジニアリング的な方法論を優先した結果ということでしょう。もちろん研究開発は進めらていることでしょうから、次期型として登場するであろう電動化を内包するモビリティへの最新型アイサイトやアドバンスドセイフティパッケージといった先進安全装備の充実に期待したいところです。

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試乗したインプレッサ SPORT ハイブリッドのカラーはヴェネチアンレッドパール(右)。インプレッサ  SPORT ハイブリッドのテーマカラーだという鮮やかなクォーツブルーパールと比較すると対称的な印象を受けますが、スバル車では幅広い車種にラインナップされるなじみ深いカラーで、個人的な話で言えば初代レガシィ・ツーリングワゴンGTの後期型を思い起こさせるような落ち着いた色味が好みです。

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